東北大学インターネットスクール【ISTU】でのご活用

導入の経緯

東北大学では、2002年度より、インターネットを介して正規の授業科目や各種教育プログラムを配信し、これを受講可能とするeラーニング環境としての東北大学インターネットスクール(通称ISTU)の運用を行っている。このISTUを支える仕組みが東北大学インターネット授業配信システムであり、これにより、時間や場所の制約を受けない教育環境の提供を実現している。
具体的には、ビデオオンデマンドによる動画ストリーミング配信、資料の配布、レポートの授受、確認テストなど、教員や学習者の要求に応じた多様な形式による教育、学習を可能とし、また、教師と学習者、学習者同士の高度なコミュニケーションの場としても活用している。
これに対し近年、利用者数の増加や急速な情報技術・通信環境の高度化、他教育関連システムとの連携、HD レベルの高精細動画像の配信、高度化するインターネット・セキュリティへの対応等への要求が高まっており、そのための処理能力、通信容量、ストレージ容量の増強、ならびにこれらの機能要求に柔軟かつ適切に対応し得る安全でスケラービリティに富むソフトウェアの導入が急務となっていた。
すなわち、システムと学習コンテンツの集中管理による効率化とセキュリティの確保、各部局やグループの教育方針に応じて独立したシステム運用による柔軟性、個々の教員の授業スタイルに応じた多様な教育形態の実現、ならびに教員と学習者との双方向で密なコミュニケーションを促進可能とする教育効果の高いeラーニング環境を提供すべく、システムの更新を行う必要があった。

最も重視したポイントは?

Q : システムを導入する上で、最も重視したポイントは何ですか?

A : まず、一番のポイントは、統合的な教育、学習支援ツールとしての総合力です。これまでも教育現場で利用されているLMSとして多くのシステムが提供されていますが、これらのシステムはその利用形態が限られ、結果的に東北大学のような総合大学における多様な教育ニーズへの対応が難しいと判断しました。そこで今回のシステム導入では、これまでのISTUの運用に基づき、徹底的にニーズの洗い出しを行い、実際教育現場で求められるシステムの姿を定義しています。

2つ目は、機能性と操作性です。これは、1番目の内容とも関係する部分ですが、これまでの旧システムの運用から改善すべきポイントや必要とすべき機能はある程度把握できていましたので、より具体的に機能を判断することができました。また、機能は提供されるだけでは活用することができません。とりわけ、統合的なLMSの場合には提供する機能も多く、ともすると複雑でわかりづらいシステムとなってしまいます。これはどうしても避けることができない課題でもありますが、そのような中でも、これらの機能をどのように提供したらよいか、すなわち、利用者が少しの確認でシステムの利用を開始でき、また使っているうちに様々な機能を活用できるよう、各種機能の提供方法やそのためのユーザインタフェースの様式についても徹底的に議論しています。

3つ目のポイントは確実なベンダーサポートです。システムは導入が完了してからが始まりだと思っています。システムを日々使いながら、何か問題があった場合にも迅速に対応頂けるサポート体制、ならびに常にシステムを良くしていこうとする姿勢とそれを支える体制、これはソフトウェアの拡張性という形で確認できる部分ですが、そのような体制が整備されていることを重視しました。

Q : 1つ目の総合力について、もう少し詳しくお教え願います。
A : わかりました。LMSが提供すべき機能や関連するシステムは多々ありますが、例えばシラバス管理や、授業配信、確認テスト、受講管理、学習コンテンツの作成など、教育現場で必要とされる様々な機能や関連システムが連携し、教員や学習者の負担を最小限に抑えたより効率的で効果的な教育、学習支援を実現したいと考えていました。すなわち、大学の教育、学習のプラットフォームになり得るシステムとすることがテーマだったともいえます。

実際に使ってみての感想は?

Q : そういった観点で、このシステムを導入されたということですが、実際に使ってみて、どのような印象を持ちましたか?
A : 導入から1年間ほど運用してきた現時点では大変満足しています。もちろん、このようなシステムは生き物ですので、これからさらに育てていく必要があると考えていますし、また、細かなユーザビリティ等の点でより改善すべき点や、軽微な不具合などもこれまで確認されてはいますが、そのような不具合に対する対応も迅速で、実際のエンドユーザーである教員や学生からの評価もなかなかのようです。また、今のところという限定付ではありますが、これまでクリティカルな不具合なども発生しておらず、品質面においても(失礼ですが)予想以上という印象を持っています。
Q : 東北大学様では、既にかなりの教育用コンテンツがあったかと思いますが、その移植性についてはいかがですか?
A : こちらが要求したコンテンツについてはすべて移行していただき、すでに活用させていただいております。せっかく今まで蓄積してきた教育資産ですので、コンテンツの移行は必須テーマでした。これについては、今回のシステム更新がドラスティックであったこともあり、少々心配していた部分でもありますが、おかげさまで安心しました。

今後に期待することは?

Q : システムの改善点や今後に期待するところについてお聞かせください。
A : 一番期待するところは、eラーニング教材の国際標準規格であるSCORMへの対応ですね。現在、様々なシステムに個別に対応するコンテンツも提供されていますが、やはり、他大学や学術機関で提供して頂いている各種教材を共有し、教育コンテンツとして活用するためには、何らかの標準規格が必要となります。これは、東北大学が作成したコンテンツを他大学に提供する場合にも共通です。また、今後、市販のリメディアル教材や語学教材を利用したい場面には、どうしてもSCORMに対応する必要があります。確かにこれらのコンテンツを何とか移植することもできますが、利便性、即時性、使い勝手などを考えると、やはり標準でSCORMに対応してほしいと考えています。これが今一番期待することです。
また、システムの利用サポートに関して、今のところまだ学内で対応できていますが、どこかのタイミングで積極的にサポートデスクを外部委託することも検討しなければいけないと考えています。どうしても、学内の場合は数年間での異動が前提となるために、サービス品質の維持を考えると、今後はアウトソーシングを前提にしたいと思っています。

本日は、誠にありがとうございました。
インターネット授業配信システムについては、まだまだこれからのシステムです。いろいろなご意見をいただき、皆様に愛される製品に進化するよう、サイエンティアとして、精一杯の努力をしてまいります。今後とも、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

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